解説者でも勝敗予想が難しい理由はJリーグにはメガクラブがないから
シーズン開幕前には各テレビ局や雑誌の解説者や評論家がこぞって開幕節の勝敗予想をするのが恒例になっています。
しかし勝敗予想をするのはよいのですが、その多くの予想は外れます。
なぜJリーグに精通している解説者が勝敗予想を間違えてしまうのかというと、その理由の一つに挙げられるのはJリーグにはメガクラブがないことです。
メガクラブの定義は運営を支える資本力がどのチームよりも抜きんでていることによって、移籍市場で有力な選手を一気に集めて戦力アップが図れるチームです。
メガクラブの代表例としてはプレミアリーグであればマンチェスターシティやチェルシー、そしてフランスのリーグアンであればパリ・サンジェルマンが該当します。
これらのチームというのは、例えば中東の石油資本や株式投資で儲けている企業もしくは事業成功で多額の資金を持っている個人資産主がチームの所有権を獲得しています。
サッカーは世界で最も有名なスポーツなので、歴史的に有名なサッカーチームを持つということは宣伝として大きなアドバンテージを得ることになります。
もちろん宣伝目的で使うためには優勝が狙える強いチームというのが絶対条件なので、その豊富な自己資本で各国の優秀な選手を集めて強くするという流れを汲んでいます。
しかしJリーグの場合だと、多額の資産を持っている大企業や個人資産主が所有する形ではなく、基本的にはクラブがスポンサーを募って運営費を賄いながら選手を育てて強くしているという形を取ります。
この地元のスポンサーで運営費を賄うという環境が逆に選手を育てて強くするノウハウが充実させたことにつながり、それによってクラブ間の実力が均等になったことで解説者の勝敗予想が外れる理由に挙げられるのです。