Jリーグでも審判補助システムの導入に向けた動きが始まっている

Jリーグでは、2019年シーズンからカップ戦の準々決勝以降の全ての試合とJ1参入プレーオフ決定戦でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムを試験的に運用することを決めました。

勝利のポーズ

Jリーグでは、2019年シーズンからカップ戦の準々決勝以降の全ての試合とJ1参入プレーオフ決定戦でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)システムを試験的に運用することを決めました。

ヨーロッパのプロサッカーリーグやワールドカップなどの国際大会の場で本格的にVARシステムの運用が開始されていっている中、Jリーグの対応に注目されるところですが、実はすでにJリーグでも近い将来正式に導入することを目標として、運用に必要なシステムの整備やスキルを持つ人材の育成を開始しています。

VARを公式戦に導入するためには、IFAB(国際サッカー評議会)が定めた手続きに則って準備を進め、最終的にIFABとFIFA(国際サッカー連盟)から認可を受けなければなりません。

Jリーグでは2018年からの少なくとも2年間をVARのテスト期間と位置付けており、2018年は審判員にVARシステムに関するトレーニングを課したり、公式戦を使ってオフラインでVARの運用をテストする取り組みを行ってきました。

2019年は一歩踏み込んで、実際に一部の公式な試合を使ってテストが行われます。
全ての試合に導入するかやテストを継続するかどうかの判断は2019年シーズンで行われた取り組みの評価をもとに決まることになります。

Jリーグのアシスト記録について

サッカーボール

Jリーグをはじめとして各国クラブは得点に関する公式データを集計しており、毎年の得点王争いに極めて大きな注目が集まります。

一方、サッカーの試合の中で得点(ゴール)と同じくらい重要なプレーであるアシストに関しては、データ集計が行われていません。一部サッカー関連メディアが非公式データをまとめているのみとなっています。

そんな中、サポーター・マスコミ関係者だけでなく、選手達からもJリーグに対してアシストデータを集めて公式的なランキングを作成する事が求められ始めています。

それは何故かといえば、フォワードよりゴールから遠いミッドフィルダーにとってアシスト数がサポーター・マスコミからの評価に大きな影響を与えるからです。

試合会場

例えば、2018年に浦和レッズの主将に就任した柏木陽介選手は、シーズン前に攻撃にはあまり参加せず、チームのまとめ役に徹する事を決めました。そんな中、彼はシーズン開始から次々にアシストを決めて評価を高めていきます。
ただ、一方で夏を過ぎても得点が0である事に対して一部サポーターから非難が集まるようになりました。シーズンが終了し、非公式データによって2018年のアシスト王だった事が判明すると全サポーターが彼の活躍を認めましたが、一部の批判は柏木選手の心を傷つけたことで知られてます。

そういった事が起こらないため、またはミッドフィルダーのモチベーションを高めるためにも、アシストデータを集計してほしいという要望はさらに強くなっていきそうです。