地元の10代の選手を育成するJリーグのユースチームとは?

サッカーと並ぶ人気競技である野球の世界においては、地元の少年野球チームを経て中学校以降は学校の部活動内で野球に励むのが一般的です。

一方、サッカーの世界にはプロサッカークラブが運営するユースチーム(高校世代)・ジュニアユースチーム(中学世代)というものがあります。各クラブは、Jリーグの地域密着型の理念に基づいて基本的にはホームタウンがある都道府県外から積極的に選手を獲得しようとせず、地元から有望な選手を集めます。

地元選手を育成

そして、地元クラブに才能を見抜かれてジュニアユース・ユースチーム入りした学生は、学校が終わってから部活動ではなくクラブチームにてサッカーに励みます。ちなみに中学生時代・高校生時代に部活動内でサッカーをした場合、良い指導者と巡りあえた場合に関しては実力をメキメキと伸ばしていく事も可能です。

それに対して、クラブチームにはプロキャリアがあってきっちりとした資格を保有している人物が指導にあたるため、確実に実力を伸ばせる環境となっています。さらに、練習場など様々な場所でトップチーム(プロチーム)の選手のプレーを間近で見て技を盗めるほか、プロとしての姿勢をあらかじめ学ぶ事が可能です。
そういったメリットにより、部活動でサッカーに励むのではなくJリーグクラブ直轄のユースチームでのプレーを希望する10代はどんどん増加しています。

ちなみに、自分達で選手を育成していく事のメリットはクラブ側にもあります。まずはなんといっても、移籍金を一切かけることなく有望な選手をユースチームから昇格させてトップチームの強化を図れるという事です。
またユースチーム・ジュニアユースの活動を通じて地元にサッカー文化を根付かせていく事で、ファンの数を少しずつ増やしていける事などもメリットと言えます。